ドローン夜間飛行③〜高校生操縦士が描く、飛行地図〜
「校長先生、ブログの『ドローン夜間飛行①』のつづきが気になって……!」
先日、県の情報の指導主事の先生から、そんな嬉しいお声をかけていただきました。夜間飛行プロジェクトへの温かい応援は、本当に心強いパワーになります。
さて、2学期が始まり、ある日のこと。
ドローンに挑む「彼」が、少し困ったような表情で校長室へやって来ました。
本校独自の「夜間飛行安全マニュアル」作成しているが、国土交通省のガイドラインそのままでは、学校での夜間飛行は運用できない。敷地内の立ち入り禁止エリアをどう設定し、どう安全を確保するか。彼は細部まで頭を悩ませていました。
LOVOTのきたまるなら、アプリ画面の「来ないでエリア」を指先でチョイチョイと動かせば簡単に設定できます。しかし実際の夜間飛行では「人の動き」をコントロールし、確実に安全なエリアを保たなければなりません。
さらに彼からは、切実な悩みが。
「安全確認を補助する人用の照明付きベストが、今ふたつしかなくて……」
(……ワー○マンに行けば買える?そもそも普通に売っている?お金もないし。)
こっそり類似品を探し求めました。生徒指導部長へ、業務さんへ、県の指導主事の先生へ、さらには紹介していただいた江南の指導主事の先生へ……。あちこち当たってみたものの、どこにもありません。まさに「かぐや姫の火鼠の皮衣」を探すかのような難題です。
……照明付きベストが、空からキラキラと降ってくればいいのに(思考停止)。
しかし、この難題を通じてひとつ分かったことがあります。彼のこの挑戦は、埼玉県内では誰もやったことがない未踏の取り組みなのだということです。
機体の操作技術だけでなく、法的な申請、安全管理、備品の調達。夢を形にするためには、越えなければならない現実のハードルが山ほどあります。
彼の描く「飛行地図」が秋の夜空に美しく描かれる日は、いつになるのか。
名月を邪魔する長雨のように、立ちふさがる難題が恨めしく思えます。