校長ブログ

夏の終わりに大人びた後ろ姿

先日、3年生は外部講師をお招きし、就職試験の面接練習を個別に行いました。

生徒たちは夏休み中、進路指導部や学年の先生方の指導のもと、面接や履歴書の作成に真剣に取り組んできました。私も全員の履歴書に目を通しました。1年生の頃から見てきた生徒たちだけに、「いよいよ社会へ巣立っていくのだな」と感慨深い気持ちになります。

会場では、生徒たちが緊張した面持ちで模擬面接に臨んでいました。控室では、順番を待ちながら最後の確認をする姿が見られます。

控室に入ると、野球部の生徒が「校長先生、こんにちは」と元気に挨拶をしてくれました。この挨拶は百点満点でしょう。頼もしい限りです。

「進路の手引き」の面接ノートにびっしりと書き込まれた質問と回答を確認している生徒。タブレットで内容を確認する生徒。もう一度紙に書き出しながら自分の考えを整理する生徒。それぞれが自分なりの方法で最後の準備をしていました。

一人の生徒からこんな質問が

「校長先生だったら何を聞きますか?」

「私だったら、一緒に働きたいと思える人かどうかを見極めるような質問かな。明るく笑顔で答えれば大丈夫ですよ」

そう答えると、生徒は少し安心したような表情を見せました。

「アドリブが苦手なんです」

そう打ち明ける生徒もいました。

すると、近くにいた担任の先生が、

「勉強だと思って何回も繰り返すこと」

とアドバイスを送っていました。

何度も練習を重ねるうちに、自分の言葉で語れるようになる。その積み重ねが自信につながる、担任の先生の的確な力強いお言葉です。こうした試練を一つひとつ乗り越えながら、生徒たちは社会人へと成長していくのでしょう。

この日の面接練習では、夏休み中の努力の跡を確かに見ることができました。

子どもから大人になる境目は、案外こういう瞬間なのかもしれません。

真剣な表情で面接官を見つめる彼らの後ろ姿は、どこか大人びて見えました。

きたまるの後姿もちょっと頼もしくなった?!