校長ブログ

シェイクアウト訓練

この夏、台風や大雨などの自然災害によって被害に遭われた皆様に、心よりお見舞い申し上げます。

1日、「防災の日」にあわせ、本校でも関東大震災の発生時刻に合わせたシェイクアウト訓練を行いました。

訓練にお邪魔したのは、2年1組の教室です。この日は全員がそろっており、夏休み明けにありがちな気の緩みも感じられず、新学期のよいスタートを切っているように思えました。

真っ黒によく日焼けした生徒たちを見て、「野球部かな、サッカー部かな?」などと心の中で声をかける間もなく、緊迫した訓練の放送が響き渡りました。生徒たちは一瞬で机の下へ。その素早い行動に頼もしさを感じました。

昨年のブログでは、大地震を描いた鴨長明の『方丈記』に触れました。実は同じ鎌倉時代、平家の滅亡を描いた『平家物語』の中にも、凄惨な地震の描写が登場します。当時、人々はその恐ろしい大地鳴りと揺れを「平家の怨霊のしわざ」だと信じ、怯えていました。

科学的な解明がされていなかった時代、人々にとって地震は「正体のわからない恐怖」そのものだったのです。

歴史が教えるのは、正体のわからないものほど人は過剰に恐れ、あるいは無力になってしまうということです。翻って現代の私たちは、地震が起こる仕組みや身を守る方法を知っています。もちろん自然災害は時に私たちの想定を上回ります。しかし、だからこそ日頃の備えや訓練が大切になるのです。

最悪の事態を想定して、日頃から備えることこそが、自分と大切な人の命を守る一番の盾になります。週末の大雨も気になります。ご家庭でもぜひ、この機会に防災や避難について話題にしてみてください。