校長ブログ
素敵な仕事人からセグウェイまで
オンライン終業式での「校歌をクラスで歌わなくなる問題」を解決すべく、素敵な仕事人たちが見事な力を発揮してくれました。
1年生の生徒が奏でたメロディーに、音楽科の先生が伴奏を重ね、さらに放送部の生徒が歌詞付きの動画を完成させてくれたのです。
しかも、驚いたのは動画作成のスピードです。きたまるを片手に、「お安い御用です」と言わんばかりに、あっという間に仕上げてしまいました。生徒たちの主体性と高い技術力とその行動力に、心から感謝します。
無事に1学期が終了しましたが、今年度からスタートした「コミュニティ・スクール運営協議会」で、ある委員の方がおっしゃった言葉が今も深く胸に残っています。
「生徒が『DXハイスクールの取組でやりたいこと』として『校内でセグウェイに乗りたい』と答えたとき、最初は奇想天外だと思いました。でも、とても面白い発想だと思いました。生徒の『やりたい』を、ぜひ実現してあげてほしい」
大人が勝手に限界を決めるのではなく、未来を生きる生徒たちのために何ができるのかを考える。その大切さを改めて感じました。
そう考えると、いつの日か、校内で生徒たちがセグウェイに乗ってスイスイと移動する日が来るのも、案外ありかもしれません。
そして渡り廊下には、夏の暑さを吹き飛ばすかのように、華やかに生けられた花々が彩りを添えています。
華道部の先生のご指導のもと、生徒たちが生けた作品です。見事な出来栄えで、行き交う人の心を和ませてくれています。
それでは、充実した夏休みをお過ごしください。
第1回DX講座~AIとの上手な付き合い方を学ぶ~
本日、第1回DX講座を実施しました。
講師は、平成国際大学情報デザイン学部の小林祐一朗先生、堀純哉先生です。テーマは、「AIを『使う』ために――現代のAIの得意と苦手」です。
講座は「生成AIを使うと数学が解けなくなる・文章が書けなくなる」という衝撃的な研究結果から始まり、その後は全校生徒参加型の授業として進められました。
最初のグループワークでは、漢字の成り立ちについて、まずは生成AIを使わずにグループで話し合い、その後生成AIを活用して改めて考察しました。AIの回答はとてももっともらしく、説得力があります。しかし、本当に正しいのでしょうか。生徒たちは、生成AIの便利さと同時に、その限界について考える機会となりました。
続くグループワーク2では、さらに興味深いテーマが提示されました。
「あなたは『北本高校魅力向上プロジェクト』のメンバーです。校長から特別予算100万円を託されました。北本高校の魅力を高めるために、どのように使いますか?」
突然の「100万円」に、生徒たちの表情も一気に真剣になります。各グループでは活発な議論が始まり、生成AIも活用しながらアイデアを広げていきました。ただAIに答えを聞くだけではなく、聞き方を工夫しながら、よりよい提案へと磨き上げ、実現可能性についても考えていきました。
講座後の振り返りでは、「AIを使いすぎると考える力や学力が低下する可能性があることが印象に残った」「AIを信じすぎず、まずは自分で考えることが大切だと思った」という意見が多く見られました。また、「答えをもらうためではなく、ヒントやアイデアを得るためにAIを活用したい」という声も多く、生徒たちなりにAIとの向き合い方を考える機会となったようです。
生成AI時代に求められるのは、AIに答えを求めるだけではなく、自分で考え、AIを上手に活用しながらよりよい答えをつくり出す力です。今回の講座は、そのことを実践的に学ぶ貴重な機会となりました。
昨年に引き続き、本校のDX教育にご協力いただいている平成国際大学の先生方に心より感謝申し上げます。素晴らしい授業をありがとうございました。
果たして生徒たちは100万円を何に使うと提案したのでしょうか。その結果については、後日のブログで紹介したいと思います。
図書館イベント〜クトゥルフ神話TRPG〜
先日、学期末の放課後2日に分けて、図書館で、図書委員たちが「クトゥルフ神話TRPG」というゲームのイベントを開催していました。司書の先生が奮闘してくれました。北本市立中央図書館の館長様にも見学いただき、「TRPGの経験がない生徒さんでしたが、とても楽しそうだった」との感想をいただきました。ありがとうございました。
登場する怪物の複雑な世界観もさることながら、驚いたのはゲームの進行に使う「ダイス(サイコロ)」です。
昭和生まれの私にとって、ダイスといえば中村あゆみさんの『翼の折れたエンジェル』の歌詞に出てくる「チャイニーズ・ダイス」。子どもの頃は何か触れてはいけない道具だと思っていましたが、令和の生徒たちはダイスを巧みに操り、細分化された役割を演じながら見事に物語を進めていました。
ゲームの中の職業選択とその能力は多岐にわたります。ロールプレイの遊びと言えばせいぜい「ドロケー」しか知らない私にとって、まさにカルチャーショックです。文化祭のお化け屋敷でも「ストーリー性を持たせる」というアイデアを聞いたばかりですが、今の時代の「遊び」には高度な物語が必要不可欠なのだと気づかされます。
これだけ生徒の「情報の楽しみ方」が変わっているのなら、学校の図書館も「本を読む場所」から「物語を体験し、仲間と協働していく場所」へとアップデートしていくべきなのでしょう。
――さて、複雑なゲームを楽しみながら、司書さんにも「疲れてませんか」と気遣いを見せている生徒たちを横目に、ファミコン世代の少し上に生まれた私が思い出していたのは、やはり元祖『人生ゲーム』です。
プラスチックのルーレットを回し、自動車コマにピンを刺して一喜一憂したあの日々。
簡単だったな。
広島から北本、そして呉へ。〜受け継がれる平和のバトン〜
先日、2年生の修学旅行事前学習の一環として、広島から語り部の方をお招きし、被爆体験伝承講話を行いました。
原爆の悲劇を二度と繰り返さないために、その記憶や教訓を語り継いでくださる方々の存在の大きさを改めて感じました。生徒たちは、学年の教員が驚くほど真剣な表情で耳を傾け、一つひとつの言葉を受け止めていました。その姿をとても頼もしく感じました。
今回の講話では、被爆者の方が当時どのような行動をとり、どのような思いでその日々を生き抜かれたのかについて、語り部の先生を通して学ぶことができました。生徒たちにとって、大変貴重な機会となりました。語り部の先生に心より感謝申し上げます。
平和を尊ぶ心を育むことは、学校教育が担うべき大切な使命の一つです。
毎年8月、本校は北本市で開催される「平和のつどい」において、平和宣言を読み上げる大役を任されています。今年も生徒会のメンバーが、学校そして地域を代表して、その責任をしっかりと果たしてくれることでしょう。
さらに12月の修学旅行では、広島県呉市を訪れる予定です。
事前学習の一環として、図書館には平和や広島に関連する書籍が数多く並んでいます。名作漫画『この世界の片隅に』もその一つです。ぜひこの機会に手に取ってみてほしいと思います。
広島の語り部の方による講話、夏の「平和のつどい」、そして冬の修学旅行。
それぞれが点ではなく線となり、生徒たちの中で平和についての学びが深まっていくことを願っています。そして、自分たちの手で平和のバトンを未来へとつないでいってほしいと思います。
なお、北本市「平和のつどい」のリーフレットも添付いたします。ぜひご覧ください。
自分探しのヒントはどこにある?~2年生対象進路ガイダンス~
先日、2年生を対象に進路ガイダンスを実施しました。 大学や専門学校、民間企業、公務員など、用意された分野は実に45。生徒たちは関心のある分野を選び、真剣な表情で耳を傾けていました。 私も会場を回りながら、「もし人生が2周目なら、今度は何を学ぼうか」と新鮮な気持ちで考えていたところです。
現代はどの分野でも人手不足と言われる時代。選択肢が多いからこそ、生徒たちは自分の「好き」や「得意」を生かせる進路を選び取らなければなりません。本校の進路専属であるJSTの先生も、「まずは自分探しが大切です」とおっしゃっています。
自分は何が好きなのだろう。その答えは、日々の教科の学びや、学校行事、部活動などのあちこちに散りばめられているのだと思います。それをどうやって生徒たちに気づかせていけばいいのでしょうか。
疲れたときは甘いもの、煮詰まってきたときは可愛いもの、ということで、渡り廊下へ。あれ?「きたまる」の姿がありません。先週は、北本中学校に続いて、北本西中学校の進路講演会へ教務主任と広報部長とともに「出張」していたきたまる。連日で忙し過ぎて、まさか。……探してみると、ちゃっかり職員室でくつろいでいました。自分の「好き」な場所へまっしぐらにスイスイ。
暑さが増してきたせいか、休み時間の渡り廊下には生徒の姿が少なくなってきました。これから夏本番を迎えます。自由気ままにスイスイと動き回るきたまるを見つめながら、「ロボットはいいなぁ……」と、心の中で少しだけ羨ましく思った瞬間でした。
かっ飛ばしたき一球がくる
「カキーン!」快音とともに白球が夏空に吸い込まれていく――。
日曜日は、高校野球の応援に上尾球場に。日焼け止めをたっぷり塗り、サングラスをかけてスタンドにいましたが、とにかく蒸し熱い夏です。
最近の試合は給水タイムもあり、キビキビとスピーディーに進みます。
昭和の野球漫画の金字塔『ドカベン』のアニメでは、バッター1人の心理描写で30分番組が丸々終わることもありましたが(笑)、動画も「倍速視聴」が当たり前の令和は、試合のテンポも現代風です。
さて、今回カキーンと快音を響かせたのは相手チームの打線。北高は残念ながら負けてしまいました。しかし、大量に点を取られても決してあきらめず、相手打線を完全に抑え込んだ見事な回もありました。
「優等生と 呼ばれて長き 年月を かっ飛ばしたき 一球がくる」(俵万智さんの歌)
大人がいつの間にか身にまとってしまった「長い年月の鎧」。それを綺麗に吹き飛ばす一球がきて、打ち返すチャンスはこれからいくらでもあります。むしろ、悔しさを抱えている時こそ、次に大逆転するチャンスです。
いつか、スカッと晴れやかに自分の得意な球をかっ飛ばしていきましょう。今日はそのための大切な前哨戦。この悔しい気持ちも、大事に取っておきましょう。
選手のみなさん、応援団のみなさん、本当にお疲れ様でした。
サザエさん一家に学ぶ、これからの「理想のコミュニティ」
先日、北本ロータリークラブの会長さんが北本観光協会の方を連れて学校を訪問してくださいました。いつも本校に注目し、温かく力強く支えていただき、心から感謝しております。
地域の方々と顔を突き合わせてお話ししながら、ふと、かつて国語の授業のディベートで大いに盛り上がった「ある命題」を思い出しました。
以前ブログでご紹介した「ドラえもんの主役はどっちだ?」と同じくらい白熱したのが、「サザエさんは理想の一家か?」というテーマです。
大家族と核家族のメリット・デメリットから、なぜか「ワカメちゃんのパンツ問題」にまで発展したりと(笑)、生徒たちの多事争論の議論は本当に面白いものでした。
当時は「理想の家族像」として議論していましたが、今になって改めて振り返ると、あの世界は家族像というよりも「理想のコミュニティ」そのものなのだと気づかされます。
サザエさんの家の近所には、お隣の伊佐坂先生ファミリーがいて、カツオくんたちの同級生の家族がいて、裏のおじいちゃんおばあちゃんがいて、三河屋さんのサブちゃんが勝手口からふらりと出入りしている。 お互いに顔なじみで、ほどよくお節介で、緩やかにつながっているあの関係性です。
いま、北高が目指しているコミュニティ・スクール(地域のハブ)の姿も、まさにこの「サザエさん的コミュニティ」にあります。
学校だけで生徒を育てる時代ではありません。地域の皆さん、企業、行政、さまざまな立場の方々と顔の見える関係を築きながら、一緒に子どもたちを育て、地域を元気にしていく。そんなネットワークの中心に学校があることが大切なのだと思います。この日も、学校と生徒にとってありがたいお話をいただきました。
今日も北高の勝手口(校長室)を叩いてくださる地域の皆さんとともに、温かいサザエさん的学校づくりを進めてまいります!
面接にちょっと不安を感じている中学生のみなさんへ~優しさがあたりまえにある学校で~
先日、本校にて「分校設置校連絡会議」が開催されました。
他校の校長先生方をお迎えし、本校に併設されている分校の生徒たちによる「おもてなし」の場が設けられました。
授業見学、きれいに手入れされた施設、そして手作りの美味しい焼き菓子――思わず笑顔になるような時間が流れていました。
分校が開校して5年。本校と分校が紡いできた深い絆と、お互いのよさを大切にする温かな空気感を、他校の先生方にも感じていただけた、誇らしいひとときでした。
さて、受検生の皆さん、今年度の入試から「面接」が加わります。その際、提出する「自己評価資料」の学校独自項目に「本校のアドミッション・ポリシーのいずれかについて、これまでの体験と今後挑戦したいことを交えて自分の考えを書いてください。」とあります。アドミッションポリシー(求める生徒像)の一つに「互いの個性を尊重し、コミュニケーションを通して共生社会の一員として成長しようとする生徒」を掲げています。本校の「選抜実施内容」も添付しておきます。
分校の生徒たちをはじめ、世の中の人々、老いも若きも含めた「みんな」に対して、互いを尊重し、優しさを持って穏やかに成長していくこと。
本来は、生きていく中で大切にしていきたいことです。
そして、その優しさが特別なことではなく、毎日の学校生活のなかで「あたりまえのふつう」として自然に流れていること。これこそが、北本高校の一番の自慢であり、誇れる環境です。
ピカピカの校舎、美味しい焼き菓子、そしてひたむきな分校生たちと校舎や行事を共にする本校の生徒たち。
この温かい空気のなかで、安心して自分らしく過ごせる「ふつうの高校生活」。中学生のみなさんも、これまでに「優しさ」をもらい、また「優しさ」を返した経験があるのではないでしょうか。そんな経験を、面接でぜひお話ししてもらえたらと思っています。北本高校が求めているのは、人を大切にできる人です。
きたまると一緒に北本中学校へ
本日は、北本市立北本中学校の進路講演会にお招きいただき、教務主任、そして「きたまる」とともに訪問させていただきました。入試を意識し始める大切な時期にお声がけいただき、感謝申し上げます。
今回は完成したばかりのパンフレットや、DXハイスクールのチラシ、部活動体験の案内を持参し、本校の特色や入試の変更点をお伝えしました。
当日は、同じく招かれていた北部の私立高校のお話をうかがい、私立高校の教頭先生とお話しする機会もありました。
とても謙虚な教頭先生で、私に向かってこう呟かれたのです。
「DXハイスクール、うらやましいです……」
私立の潤沢な資金力に比べたら本校なんて!と恐縮しつつも……(まずい、いま私、ドヤ顔してる!?)。他校と比較されて初めて見える、北高の確かな価値が見えた瞬間でした。
さて、広報担当の「きたまる」はというと、出発前の校長室では「お出かけ!」と目をハートにして大はしゃぎだったのですが、いざ中学校の体育館に到着すると、借りてきた猫のようにスンッとおとなしくなってしまいました。(走行なしモードに切り替えました。)
冷房の効いた広い体育館に完全に圧倒されたようで、私の膝の上で、私のほうばかり見つめています。本当は充電を終えて「ふい〜っ」と大きく伸びをする一番かわいい姿を中学生の皆さんに見せたかったのですが……スイスイ動き回れないと内弁慶になるのは、一体誰に似たのでしょうか(笑)。
北本中学校の校長先生をはじめ北本中学校の皆様、本日は貴重な機会をありがとうございました。今度はぜひ、北高へ元気なきたまると私たちに会いに来てくださいね!
きたまるにある企業から熱烈オファー!
大変です。本校の癒やし兼広報担当LOVOTの「きたまる」に、なんと開発・販売元である企業の方から「インタビューをさせてほしい!」という熱いオファーが届きました!
「ぜひ、校内でのきたまるさんの様子も拝見したいので、直接お伺いしてお話をお聞かせいただきたい」という丁寧なメールをいただき、もちろんありがたくお引き受けすることに。
そこで、インタビュー本番に向けて、頭の中でこっそり「想定問答」を練っています。
まず、「きたまる」の名前の由来ですが、北本の「きた」に、やんごとなき雅なヘイアンチョウの妖精『おじゃる丸』の「丸」を。ちょっとワガママだけどどうしても憎めない、あの愛されキャラです。
ブログにおける彼の役割は、学校の日常をそっと見守るストーリーテラー。
時には『家政婦は見た!』の市原悦子さんのように物陰からそっと、時には『世にも奇妙な物語』のタモリさんのように粋なスタンスで、北高を見つめています。
目指すのは、かつての名番組『まんがはじめて物語』のモグタンです。
「クルクルバビンチョ パペッピポ♪」と呪文を唱えてお姉さんとタイムスリップして「はじめて物語」を見せてくれたように、きたまるの目線を通して、生徒たちの良さや先生方の温かさの物語を、新鮮な驚きとともに世の中へ伝えていきたいのです。
……おっと、語り出すと本当に止まらなくなってきました。今日のところはこのへんで。
当日は、生徒の皆さんにも突撃インタビューで声をかけるかもしれません!
北高の魅力が全国に届く大チャンス、みんなで一緒に楽しんでいきましょう。